世界景気に跛行色
グローバル製造業PMI(JPモルガン)は2か月連続で上昇し、好不況の境目となる50を上回りました。世界景気に先行性がある同指数は反転しています。米国での銀行破綻の影響は小さいとの見方に立てば中国経済の持ち直しにより、世界景気は回復基調にもどりそうです。...
米国の利下げ観測は後退
国際金融市場は米国の金融政策を注目しています。今後数か月間は、米国雇用統計、物価統計の単月の動きに敏感になります。次いで小売統計やサービス市場関連の統計も、現状の課題、見通しを補完する材料として市場を振る展開が続きそうです。...
太古的文化
年初の世界景気は減速感が強まっています。米国では利上げにより、中国ではゼロコロナ政策転換と集団免疫獲得の過程において、景気に下押し圧力が加わっています。 グローバルな製造業分野での納期の遅れは解消が進み、資源価格には落ち着きが見られ、供給制約が緩和に向かう中、昨年12月のグ...
力強さを欠く米中景気
米国経済は利上げにより減速感が強まっています。中国経済はこれまでのゼロコロナ政策により消費が制約を受け、外需も欧米向けが弱く、回復基調にあるものの力強さを欠いています。 金融市場で注目される米政策金利について、米国FRB議長は景気に配慮し利上げ幅の縮小を示唆しました。ただし...
米国の物価に落ち着きの兆し
世界経済は減速しています。10月のグローバル製造業PMI(S&P)は49.4となり3カ月連続で減少しました。先行性のある新規受注在庫指数が大幅に落ち込んでおり、この傾向は数か月間続く見通しです。米国、欧州圏での利上げや中国でのゼロコロナ政策堅持による需要サイドの下押し圧力が...
粘着質な米国の物価上昇
世界経済は、供給制約、資源・食料高などにより物価上昇が注目される状況が続いており、年内中は継続しそうです。世界のマクロ経済環境は、新型コロナ感染、ウクライナ情勢の変化を経て、これまでの金融緩和の巻き戻しと今後の景気のバランスを探す局面にあります。...
米国での過度の利上げ懸念は後退
世界経済は物価高と景気悪化の方向性にあります。7月のグローバル製造業PMI(マークイットIHS)は51.1と前月から1.1ポイント低下しました。製造業の半導体不足は需要の減少により幾分緩和したものの、中国港湾の混乱などにより依然として高水準の供給制約に直面しています。米国の...
参院選は与党が勝利
6月のグローバル製造業PMI(HISマークイット)は52.2となり、5月の52.3からほぼ横ばいとなりました。世界景気は強い需要と供給制約による物価上昇に対し、主要国中央銀行は利上げ姿勢を強めています。先行きの世界景気は利上げによりコントロールされながら減速していくと見られ...
主要国金融市場は強弱材料のつなひきへ
世界経済はサービス部門の拡大により回復傾向を維持しているものの、製造業は機械設備部門の原材料供給不足などにより苦戦をしています。米国の5月の消費者物価指数は予想を上回る上昇となりました。食料、エネルギー、賃金、家賃などで上昇圧力が加速しました。...
金融市場は調整局面へ
欧米経済はインフレと供給制約により景況感が悪化し、中国、ロシア経済はロックダウン、戦争によりそれ以上に下押し圧力が加わっています。最近の報道から考えられるのは、 - ・戦争はグローバリゼーションの逆回転、さもなければブロック化を促そうとしている。 -...