米国の物価に落ち着きの兆し
世界経済は減速しています。10月のグローバル製造業PMI(S&P)は49.4となり3カ月連続で減少しました。先行性のある新規受注在庫指数が大幅に落ち込んでおり、この傾向は数か月間続く見通しです。米国、欧州圏での利上げや中国でのゼロコロナ政策堅持による需要サイドの下押し圧力が...
粘着質な米国の物価上昇
世界経済は、供給制約、資源・食料高などにより物価上昇が注目される状況が続いており、年内中は継続しそうです。世界のマクロ経済環境は、新型コロナ感染、ウクライナ情勢の変化を経て、これまでの金融緩和の巻き戻しと今後の景気のバランスを探す局面にあります。...
米国での過度の利上げ懸念は後退
世界経済は物価高と景気悪化の方向性にあります。7月のグローバル製造業PMI(マークイットIHS)は51.1と前月から1.1ポイント低下しました。製造業の半導体不足は需要の減少により幾分緩和したものの、中国港湾の混乱などにより依然として高水準の供給制約に直面しています。米国の...
参院選は与党が勝利
6月のグローバル製造業PMI(HISマークイット)は52.2となり、5月の52.3からほぼ横ばいとなりました。世界景気は強い需要と供給制約による物価上昇に対し、主要国中央銀行は利上げ姿勢を強めています。先行きの世界景気は利上げによりコントロールされながら減速していくと見られ...
主要国金融市場は強弱材料のつなひきへ
世界経済はサービス部門の拡大により回復傾向を維持しているものの、製造業は機械設備部門の原材料供給不足などにより苦戦をしています。米国の5月の消費者物価指数は予想を上回る上昇となりました。食料、エネルギー、賃金、家賃などで上昇圧力が加速しました。...
金融市場は調整局面へ
欧米経済はインフレと供給制約により景況感が悪化し、中国、ロシア経済はロックダウン、戦争によりそれ以上に下押し圧力が加わっています。最近の報道から考えられるのは、 - ・戦争はグローバリゼーションの逆回転、さもなければブロック化を促そうとしている。 -...
物価が上昇
世界経済はウクライナ情勢の深刻化を受け、エネルギー、食料など一次産品価格に牽引され物価が急激に上昇しています。物価上昇は米欧で著しく、東アジアは穏当に上昇しています。緊迫化する欧州の景況感について、3月の製造業PMI(マークイットIHS)は57と前月から▲1.4ポイントと小...
欧州は動乱へ
ウクライナ情勢が非常事態を迎える直前のグローバル景況感はコロナ禍緩和の影響により全体的には改善しました。2月は欧米の景況感改善とグローバル物価の上昇が顕著にみられました。欧州景気はコロナの影響が緩和され、供給制約も解消に向かい、2月の製造業PMI(IHSマークイット)は前月...
主要国中銀は利上げモードへ
グローバル景況感は、コロナ拡散の影響により、一時的に年初より悪化しています。1月のグローバルPMI(IHSマークイット)は先進国、新興国ともに製造業、サービス業で50台前半へ急減速しました。先進国では消費の落ち込みが、新興国では製造業の減速感が強いことを示唆しており、消費は...
物価の不確実性が高まる
世界景気は回復モメンタムがピークアウトしながらも緩やかな回復をしています。12月の米国製造業PMIは前月より低下しながらも50台後半(好不調の境:50)と好調を維持しています。不動産市場の変調が懸念される中国は、消費と輸出が下支えし底堅く推移しています。昨年4Qの社会融資総...