世界経済は跛行色を強めながら回復傾向
世界の景況感は各国/地域間、産業間で跛行色を強めながら全体としては回復基調にあります。9月のグローバルPMI(IHS発表)は8月より若干低下したものの、好不況の境目となる50以上を保ちました。米中欧いずれも50以上となり、日本は40台後半での上昇が続いています。先行指標の上...
日本の金融・経済政策と第4次産業革命
以下、長文、雑感となり失礼いたします。 米中覇権争いのはざまで、次世代を考えた日本のかじ取りは難しさを増しています。 最近、ドイツが対中宥和姿勢を硬化し、西側諸国による対中包囲網が強化されていることが報道されました。欧米自由主義圏と中国、ロシア、新興国経済のデカップリングの...
世界経済~足元の景況感は二極化へ
主要国の政府・中銀は、断続的に経済下支え策を打ち出しています。最近の統計データは、中国が回復基調にある一方、欧米は厳しい状況にあることを示しています。こうした中、米国は対中半導体政策を転換したとみられます。 中国経済は想定以上に回復しています。4-6月期のGDPは前期比+1...
稀な時代
1.世界経済 世界主要国の6月に発表された製造業PMI指数は急速な回復が見られます。今年4月を底に各国景況感は改善しています。年後半の主要国経済は、コロナ第2波への対応が大きく左右しそうです。 感染拡大が懸念される国々では部分的なロックダウン、休業要請が検討されています。2...
進路の維持
世界経済は、主要国により発表、実施された大型経済政策と足下での経済活動の再開、コロナワクチン、治療薬実用化への期待感などから、底打ちの兆しも見られます。米国では5月に発表された失業率が予想外に低下し、大規模財政により雇用市場は思ったより悪くないとの見方もではじめています。...
世界、産業革命浸透中の可能性
いくつかの国でコロナからの出口戦略が実施、発表される中、多くの地域で100年、200年に1度の産業革命のただ中にいるようです。 1.経済動向 経済の先行きを見通すにあたり、新規受注など製造業の輸出関連は一般に先行するものの、今回局面では消費や雇用が直接的に変動し、同時もしく...
中国の経済政策ほか
世界経済はリーマンショックの時以上に欧米、産油国など新興国の傷が深そうで、当時ほど中国経済の動向は決定的でなくなりつつあります。ただ超大国かつ計画色が強い同国経済は世界経済見通しのベンチマーク的存在であることに変わりありません。...
動揺する金融市場
新型肺炎が欧米へ伝染し、世界の金融市場は荒れています。 米株、世界株式、原油など、きつい下げとなりました。一方、ドル円は当初円高に振れた後、一転、円安に向かっています。リスクオフ局面での円安はセオリーに逆行する動きです。中国株式は、封じ込め成功の報道がある中、底堅く推移して...
新型肺炎と武漢
中国景気は新型肺炎の発生、拡大により下振れリスクが強まっています。中国、世界景気にとり、限定的な影響にとどまるのか、長期化するのか、前例となるSARSとの相違は解明されつつあるようで、消費者の捉え方や対応が注目されます。 ...
主要国経済は小康状態へ
米中経済摩擦は部分的に休戦となりました。米国とイランの間で緊張が走った中東情勢は緩和方向にあり、当面の主要国経済は穏当に推移しそうです。大きな国際戦争は内戦や革命と混沌します。 中国経済は減速が続く中、政府下支え策により持ち直しに向けた動きもみられます。インフレ懸念が新たな...