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世界、産業革命浸透中の可能性

いくつかの国でコロナからの出口戦略が実施、発表される中、多くの地域で100年、200年に1度の産業革命のただ中にいるようです。

1.経済動向

経済の先行きを見通すにあたり、新規受注など製造業の輸出関連は一般に先行するものの、今回局面では消費や雇用が直接的に変動し、同時もしくは入れ替わっていそうです。雇用は販売額に遅行しますが、こちらも同様の現象が起こっている可能性があり、忍び寄る不況ではなく明白なショックによります。

横並びで見ると、4月の世界主要国の製造業PMIは急低下しました。リーマンショックの時よりはるかに深刻な状況にあります。

特に露、印、インドネシア、中南米、アフリカなど新興国全般、ユーロ圏の落ち込みが厳しく30台前半~20台後半(好不況の境は50)となりました。日、韓、台は40台前半、米、豪は30台半ば、50前後で持ちこたえているのは中国ほかごくわずかです。

米国で発表された4月の失業率は14.7%と前月の4.4%から急上昇しました。さらに悪化することが当局により予想されています。

各国の財政規模が明らかになりつつあり、今のところ中国ではなく米国を中心に、日本、欧州の財政出動により、年内に世界景気はいったん底入れするとの見方がコンセンサスです。

米国は手厚い財政を実施しており、世界景気は今年4-6月期に底入れするとの見方が多い一方、ダウンサイドリスクはアップサイドより強く、5月に入ってからの新興国(除中国)での急激な感染者拡大もあります。治療薬が人々、経済の確信の代理変数化し、その準備・普及計画が確信されれば4-6月期に、遅れる場合は10-12月期頃までずれ込むと予想します。第2波、金融ショック、地政学リスク、異常気象など死角もあり不透明な状態は続きそうです。

中国の内需を反映する非製造業PMIは53.2と前月を上回り、4月の新車販売台数は前年同月比+0.9%と政策支援により増加へ転じました。7日発表された貿易統計では、輸出が前年同月比+3.5%となり、マスクとPC輸出の急増により外需はプラスとなりました。製造業PMI(財伸)の内訳にある輸出受注は30台前半へ急低下しており、先行きは減少に転じると見込まれます。

新興国は厳しそうです。トルコリラは最安値を更新しました。経常収支赤字国発の金融ショックは意識されやすく、基軸通貨ドルの需要が高まっています。アジア市場はインドルピーが弱いものの、一旦は底を打つ形にあります。

年後半以降は、北米、北東アジア、オセアニア圏などでは局地的に景気の落ち込みから回復の経路へ焦点が移りつつあり、世界の景況感は二極化が予想されます。ロックダウン解除後の景気のパスを見る上で、1~2四半期先行する中国経済は参考になりそうです。

2.産業革命浸透中の可能性

グローバルサプライチェーンから自前主義、通勤からリモートワークといった流れの中、ヒト、モノ、カネの国境をまたぐクロスボーダーは転換点にあるとの見方が示されています。産業、社会構造が危機を受け変容すると、地球、国、社会、文化も影響を受けます。

米国の著名学者は、報道インタビューで今回のグローバルな遮断がリスク回避を目的とした製造業の本国回帰を加速させ、次に自国の高賃金が国内拠点における自動化を誘発し、結果として仕事を奪われた中産階級を没落させ、ポピュリズムが高揚し、それがまたグローバル化の巻き戻しを加速させ、10年、20年?かかる流れを18カ月に短縮した(自分なりに咀嚼)と、コメントしていました。1930年代の世界大恐慌以降のブロック経済化のようなものが、パンデミックを機に示現する、との見方です。

実際には中国からベトナムへの工場移転なども進んでいる模様であり、本国回帰と第三国への分散化が、コロナへの社会耐性やインフラ状況などに応じて進むのではないでしょうか。

パンデミックを機に、

①中国は米国を中心とした外資ハイテク企業の離脱、もしくはハイテク部品供給が制限されるにつれ(かつての日本の原油、鉄のように)、製造業大国であり続けられるか、周辺国供給者とのかかわり、

②欧州は、物理的遮断、景気悪化によるポピュリズムとEUの維持、

③日本は、先進国から引き離され、周辺国に追いつかれようとする内需産業の生産性改善、旧習からの脱却、

などがかねてより指摘されており、試されていそうです。

一次産品・資源に頼る新興国、医療、金融支援が必要な国は多岐にわたりそうです。

台頭者は我が道を行き、引き合いに出されるトゥキディデスの罠(覇権者による新興勢力への挑戦)は、元型的心性なのかもしれません。IT、ハイテク巨大企業の持つ“存続への意思”は増強され、かすかに、ただ確実に世界秩序を掴もうとしています。

想像するに、昔は強いものが富をもち、第一次産業革命でマネーは機械と人を媒介しながら政治権力と同等化し、戦後のデモクラシーはそこから進化した後、マネーにデジタルが混合しまた変わろうとしています。

平時から離れ、浮かび上がるものは他にもいろいろあるのでしょう。

パズルを解くのは個人であり、地球、国、社会、経済、文化、コミュニティー、最初にして最後の生命、何が大切か、必然のことをなし、また何もしないでいる自由もあります。

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