動揺する金融市場
新型肺炎が欧米へ伝染し、世界の金融市場は荒れています。
米株、世界株式、原油など、きつい下げとなりました。一方、ドル円は当初円高に振れた後、一転、円安に向かっています。リスクオフ局面での円安はセオリーに逆行する動きです。中国株式は、封じ込め成功の報道がある中、底堅く推移しています。
世界金融市場では、当初はコロナの収束動向が注視され、次に複雑に影響しあいながら、10年超に渡る緩和の巻き戻し、ゆがみの解消が意識されそうです。
景気への見通しが定まるころには動揺は落ち着いているしょう。見通しは経験的にゆっくりとしか変わりません。リサーチと足の速い指標の重要性が増します。
各方面の政策対応により市場の動揺はいつか収まるものの、想定以上のショックとなりました。数か月以内の早期に収束するには、偶然の光明も必要となりそうです。
世界経済は易学でいう暗剣殺のような状態です。いずれ明け、状況は移り変わります。対応は情勢を冷静に分析し、方策を尽くし終息後に備え、そうして最後に、仏典にありますのは無心です。