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来年の景気

世界経済は来年春くらいから持ち直すとの見方が多いようです。1年前は今年後半に回復基調に戻るとの見方がコンセンサス的でしたので、半年ほど後ズレしています。

そこからさらに半年~1年程後ろ倒しになると見ます。足元で主要国製造業の景況感には底打ちの兆しがみられる一方、感覚的となりますが巨大IT企業への規制強化の動きなど見ると本格的な回復基調へ戻るにはカタリストが不足してます。

景況感の悪化局面でも、主要国の雇用が全般に悪くないのは、技術革新による生活利便性への満足度がクッションとなり、賃金頭打ちでも労働市場にとどまる、との見方もできそうです。そうすると思い切った財政政策もでないでしょう。

中国では12月に開催された経済工作会議で来年の経済成長率目標を+6%前後とした模様です。10年前と異なり若年学卒者など新規労働力を吸収するのに6%成長は十分、というのが大方の見方です。中国経済は緩やかながら減速が続きます。

好調を維持していた世界の非製造業部門は米中貿易戦争の影響が製造業に遅行して出現しはじめました。また、地政学リスクが現状のまま推移すると環境問題などに焦点があたり続けるでしょう。脱炭素化がコスト要因になるのか、新規投資による経済の下支え要因になるかは当面前者の影響が強そうです。

世界経済が本格的な回復基調に戻るかは、起点となる貿易活動によります。来年後半頃に米中貿易面での一時的な休戦があるのではないでしょうか。米国での大統領選は来年11月ですので、それまでは散発的なイベントが発生しても静かな時間は続きそうです。

日本も世界景気の影響を強く受けます。政府政策によりよく持ちこたえていると思いますがしばらくは足並みを揃えそうです。オリンピック後の反動は、輸出回復と、老朽化が進む水道管工事といったインフラ事業で吸収されると見ます。

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