世界経済、自然との共生
世界経済、自然との共生
世界経済は米中貿易戦争の影響がじわりじわりと効き悪化方向にあります。
今年後半以降の景気回復は、各国政府、中央銀行の政策頼みの様相です。貿易活動の鈍化を世界的に内需で下支えする構図は、リーマンショック後の2009年と似ています。異なるのは、景気変動のスピード感です。国際金融市場では、悪材料一気に出尽くし、の方があく抜け感がでるものの、今回は期待できそうにありません。
香港のデモも局地的ながら景気には悪影響です。中国主要都市の経済力は10年前に比べ相当に上昇しました。1国2制度のなし崩し的な本土スタンスは、本土主要都市と香港の経済格差の収斂により、香港を特別視する必要性が低下したことが背景の一つに考えられます。約10年前、中国共産党の専門家は、本土に香港クラスの経済都市を50都市建設する、と予言的に話していました。日韓関係はトリッキーですが3年後には良好な関係に向かうのではないでしょうか。
中国は先月、米国により為替操作国と認定されて以降も元安を容認しています。米国の圧力には屈しない姿勢です。
米中摩擦による世界貿易活動の鈍化は好ましくない一方、景気の悪化は資源、エネルギー消費には優しくなります。大量消費、大量生産は地球環境にダメージを与えます。
千葉で台風15号による自然災害にはおどろかされました。我々の生活はどれくらい電気の恩恵を受けているかニュースを見て思い知らされました。
経済グローバル化の大きな流れは節目にあります。世界経済発展の裏側では、植物的な安定(自然との共生)から、地球環境の破壊、という動物的な死の恐怖が増しています。
個人的に東北山形のパワースポットである出羽三山神社に行きました。樹齢千年以上の御神木を見て、しばらく歩き滝の前にある祠を前にした瞬間でした。穢れの解放?のようなものを体感しました。
中国文化は、羅針盤、望遠鏡、印刷、火薬、紙、など西洋文化の基盤を発明しました。自然を使い尽くすのではなく、自然を利用しそこから利益を得ようです。西洋文化は、天然ガスを爆発させ、使い尽くし、世界を支配しようとしました。
現代は、その中国が工業製品など西洋文化の発明品を製造する世界の工場となり、帰結として貿易戦争が勃発しました。何を意味するのか。
きっかけは重商主義に傾いた米国政権にありながら、皮肉にも西洋発明による自然支配から、オリエント的な自然利用への回帰へ方向づけています。さもなければ時代は進み、発明の主軸が第4次産業革命、サービス経済化、医療・健康分野などにあるのは周知のとおりです。
日本では内閣改造が発表されました。
世界の外部環境が厳しい中、友好国との関係維持・強化、地味ですが環境問題への取り組み、研究開発・教育政策に注目します。