新興国景気はまちまち
世界経済について、先進主要国、中国景気は勢いが鈍りながらも回復基調にあります。新興国景気はコロナワクチンの接種動向などによりまちまちです。インドの7月の製造業PMI(Markit)は48.1と好不況の境となる50を下回りました。ブラジルはワクチン接種が前進し、景況感が改善しています。インドでも足元でワクチンが普及しはじめコロナ新規感染者数は減少傾向が明確になっていることから、今後については回復が期待できそうです。
グローバルな物価は、資源価格に牽引され上昇傾向が見られます。米国で6月に開催されたFOMCではタカ派色が強まり、2023年の利上げバイアスが強まりました。利上げ幅がどの程度になるかは、賃金上昇の度合いによりそうです。移民に労働力を頼る国では、流入・渡航制限の解除などにより速やかに労働供給が戻るか注目されています。この点について、再流入による労働力の回復は緩慢となるものの、働き方の変化により、家事・学業などをしながら働きやすくなっているのでそれほど大きな影響はないだろうとの見方もあります。市場でのインフレの見方は定まっておらず、引き続き物価動向は注目されそうです。
米政権はこれまで自由主義経済をけん引してきた大企業の寡占を規制し、半世紀ぶりに競争政策を転換する方針にあることが報じられました。消費者向け価格ではなく、そのデータ収集、分析力が競争力を左右するビジネス環境へと変化し、巨大IT企業による取引業者への優位性は増しすぎた、との見方が示されています。二つの配慮、先見、保護によります。また、善と邪が道徳的区分であるとすれば、体制的区分の善と悪は法をあたえるものと法を受けるものの品位区分にあります。崇高な精神である正義観念は弱いものすべて、哲学にいきわたり、他方、戦前の事実世界、歴史の知るところは強者の法が万人にいきわたることが成功とされました。米政権は国内での体制固めに入っているよううかがわれます。
国内ではオリンピックの開催が間近です。コロナを抑え込めれば、やってよかったと皆が安堵して、頑張ってきたアスリートも自分の力を出せる場があってよかったとなり期待されます。外国の選手も無事にお国に帰ってもらえれば成功だと思います。
熱海の伊豆山地区の方々は本当に悲劇でした。自宅の残っている人は運命というか、紙一重でしたが、早く日常生活に戻られることが願われます。
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