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太古的文化

年初の世界景気は減速感が強まっています。米国では利上げにより、中国ではゼロコロナ政策転換と集団免疫獲得の過程において、景気に下押し圧力が加わっています。


グローバルな製造業分野での納期の遅れは解消が進み、資源価格には落ち着きが見られ、供給制約が緩和に向かう中、昨年12月のグローバルPMI新規受注指数(IHSマークイット)は前月より低下しました。需要の弱さにより先行きの生産が一層軟調になることを示唆しています。需要の弱さはインフレ抑制的に働くものの、タイムラグがあり、タイムラグの予想の難しさ、不確実性は、金融政策の道標として、すべての人に対する金融市場の存在意義となっています。


前提に大きな変化がなければ、年後半の世界景気は、集団免疫獲得後のアジア経済に下支えされ、回復基調にありそうです。国際機関が今年の世界経済見通しを大幅に下方修正する中、インドの景況感はよく、タイ、フィリピンも好調です。サプライチェーン再編の流れが背景として指摘されています。


戦後のグローバル化の流れに乗った日本では少子化の深刻化が報じられています。エマニュエル・トッド氏は、日本においてグローバル化の波に乗り、輸出競争力を獲得するために欧米流価値観を普及させた帰結、犠牲が少子化である、としています。終末期の神経刺激的な文化、象徴的な意義に乏しく、相対的表面的に留まるものに対するのは原始、太古、直観的文化であり、発見、創造の喜びは太陽の下、農村、漁村、自然の中に多くありそうです。

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