5-10年後の世界


米中貿易戦争、朝鮮半島情勢の変化、英国のEU離脱をめぐる紛糾など、5年後、10年後の世界はどうなっているのか知りたくなります。 古人いわく、平凡な人間は、日々の内的、外的に体験する全体をただの事実の系列とし、その日その日を満喫しているのみです。 卓越した人間は、はじめて、歴史的に動かされた表面の平凡な関連の背後に、なることの深い論理を感じます。 事実の中におこったことの象徴を体験し、これにより偶然を運命に高めます。 自分自身が運命であるような人物、ナポレオンなどは、そうなった時からこの眼識を必要としなくなります。 事実としての彼と、周りの事実の間には調和が存するようになり、この調和が彼の決断に確信を与えるからです。現代はどうでしょうか。 近年のAIの場合、主に事実を系列として分析し、最適化、重みづけをして判断するなどします。人間には膨大な精神エネルギーを要する作業であり、飛躍的な進歩です。 ただ、例えばAIによる投信設定が増えているものの、過去と違うパターンになると負けやすい、5~10年先のストーリーを描くのは難しい、という記事が日経にありました。ナポレオンの確信には因果律を超えるものがあります。 現状、AIは長期というよりも短期予想や局部的認識・分析能力において強力なツールのようです。 5~10年後の世界経済はどうなっているでしょうか。 人間の私が思いつく範囲で考えれば、一般的に、長期化も予想される中、貿易摩戦争の終わる頃、逆境や停滞期に地道な活動をした国、企業が、浮揚しているのが常です。 この間、AIを普及させた国、企業の経済は活況にありそうです。 リーマンショック以降、インドや東南アジア各国の市場を見ると、アジア株の多くは今も長期的な騰勢を維持しています。 IT大国のインドではAIブームが席巻しています。世界の特許出願総数に占めるアジア地域全体の割合は、2006年の約50%から2016年に約65%へ拡大しました。 アジアの勃興を象徴するこの傾向は、何もなければ続きそうです。


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